ポリウレタン製品の劣化

皮革に似せて作られた素材にポリウレタンという素材があります。

合成皮革といわれるのもそうです。

衣類はもちろん靴やカバンにおいても幅広く使われている素材です。

このポリウレタンという素材には実は寿命があります。

使用頻度や保存状態にもよりますがだいたい２?４年くらいすると劣化が始まります。

表面がぬるぬるしてきたりコーティングが剥がれてきたりといった現象が起きてきます。


画像はルイヴィトンの女性用の財布の内側です。

両サイドにポリウレタンコーティングがされており使用とともに矢印の部分が剥がれてきています。

お客様の要望としては、開ける時のネチャネチャを何とかしてほしいとのことで、粘着防止の措置をとりましたが、今後も時間の経過とともコーティングは劣化してくるのでこの処置も一時しのぎにしかならないと説明させていただきました。

購入時に販売店側からポリウレタン・合成皮革についての説明があればよいのですが。

ポリウレタン・合成皮革製品を買い求めになる時は「劣化するもの」と理解されておくほうがよいと思います。