燕尾服といえば、夜の正礼装服です。
宮中の公式行事やクラシックコンサートでの指揮者の衣装、またきわめて格式の高い式典で着用する洋服です。
ノーベル賞の授賞式でも見ることができます。
普段着る機会は滅多にないどころか持っている方も少ないのではないでしょうか。
私は持っていません(笑)
滅多に着る機会はないかもしれませんがクローゼットに入れっぱなしでは危険ですね。
ほこり、しわ、虫食い、変色、嫌な臭いなど状態のチェックは年に2、3度はしておきたいものです。
お手入れに関してはこちらでご相談にものりますので何なりとお問合せください。
さて燕尾服にはもう一つダンス用燕尾服という服があります。
社交ダンス大会での男性の衣装であったりクラシックコンサートでの指揮者の衣装として目にする機会があると思います。
通常の燕尾服と何が違うのか。
一つは袖の付け方です。
アームホールが小さく作られ、両手を水平にしても肩パットの所と前身頃が起き上がらないように作られていることが多いようです。
後ろの裾にはふわふわ舞ってしまわないようにおもりが入っていたりもします。
見た目にもスリムに作られています。
スラックスでは、股上を深く作ることできれいなシルエットを引き出そうとしています。
社交ダンスのダンサーや指揮者の方々は大勢の人前で演技をし熱いスポットライトを受けますのでたっぷりと汗をかきます。
その汗はダンス用燕尾服にもたっぷり含まれてしまってるんですね。
下の画像は当店にクリーニングを依頼されたダンス用燕尾服の前身頃の内側です。
汗が乾いて白くなってしまっています。
汗は水溶性の汚れなので、主に油性の汚れを落とすドライクリーニングだけでは落としきれません。
やはりしっかり水で洗うことが必要になってきます。
燕尾服を水で洗う??大丈夫??オーダーで作ったんだけど大丈夫??
と思われる方も多いでしょうがそこはおまかせください!
2014年3月アーカイブ
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