2012年11月アーカイブ

今回は綿のズボンについた油のシミです。

矢印の先に水に濡れたような黒っぽい丸いシミが油です。

実際のところは食べ物の油性分が家で洗っても落ちずに残ってしまったというところでしょうか。

ご家庭の洗濯では油性分というのはなかなかきれいにならないと思います。oi2.jpg

そこをきれいにしてこそのクリーニング屋さんですよね。

クリーニング屋さんでは油性分をドライクリーニングやしみ抜き機で溶剤を用いてきれいに落とすことができます。

今回のシミはあっという間にきれいになりました。

最近はご家庭での洗濯技術も進化が著しいですが無理をすると衣類が縮んだり色が落ちたりといったトラブルも起こりがちです。

やはり大切な一着はクリーニング屋さんに相談されたほうがいいですよ。

ということでお問合せからでも結構ですのでお待ちしております!!

メールでも結構ですよ。


今日はバーバリー・ブルーレーベル(BURBERRY BLUE LABEL)の巻スカートです。

フロント部分の丸印に醤油ソース系のシミがついていました。bbbs2.jpg


このような生地、色で気をつけなければならないのがシミ抜きによる白化なんですね。

もちろんそうならないように細心の注意を払いながら作業しました。

今回はポールスミス(Paul Smith)の白いジーンズです。

before画像の丸印部分のシミが目立っていたので印をつけましたが全体的に黄ばんだ状態でした。

今回のケースでは漬け込みによる漂白処理を選択しました。ps3.jpg


熱めのお湯を容器に入れその中に漂白剤等を投入いたします。

撹拌したあとこちらのジーンズを入れ様子を見ながらしばらくそのままにしておきます。

ある程度の時間になったら容器からジーンズを取り出しそのあとは薬品が残留しないようしっかりすすぎます。

その後乾燥させてプレスをして完成です。

真っ白にきれいにすることができました。


画像ではグレーに見えますが水色が鮮やかな紳士用ジャケットです。

素材はウール100%です。

全体所々に黄色いシミがあります。袖口がもっとも顕著でしたので今回の画像にしました。

結構シミの範囲が広いので薬品の中に漬け込む処理を考えましたが今回はあえてしみ抜き機を用いて部分的に処理していくことにしました。

そうした理由はいくつかあるのですが、やはり外国製の生地で全体の色褪せリスクを避けるためです。このウール素材の風合いも損ねたくはありませんからね。

漬け込み処理が良くないのではなく、その品物に合わせた処理方法を選択しているとご理解ください。現に漬け込み処理はよくおこなっておりますので。skb2.jpg


しみ抜き機での処理となるとやはり時間がかかりました。

しかし生地の風合いも損なうことなくきれいにすることができました。

もし黄ばんだままで着れなくなったらもったいないですよね。大切な1着でお困りなことはありませんか?


今回はバーバリーブラックレーベル(BURBERRY BLACK LABEL)のダウンジャケットです。

昨シーズン着用して以来そのままにしていたのでしょうかエリの部分が黄色くなっていました。

肌に触れる箇所ですので皮脂が時間の経過につれて酸化黄変してしまうんですね。brr2.jpg


素材がポリエステルとキュプラの混紡でしたので少々手間がかかりましたが白くきれいになりました。

これで今シーズンも気持ちよく着用できると思います。


Yシャツのカフス部分に黒カビが発生してしまったようです。黒く点々とカビがあるのが見えますか?

湿度の高い北陸地方では中々カビはやっかいです。

こちらのYシャツはエリにもカビがありました。bk2.jpg

白いカビは洗えば消えてしまいます。しかしカビの菌が残っていることが多く最終的には殺菌までしないといけないんですけどね。

今回の黒カビは洗ってどうこうできるものではないんです。

薬品を用いてのシミ抜きが必要です。

ということで薬品を塗ってシミの具合を確かめながら作業いたしました。

すーーっとカビが消えていくのを見るのは気持ちいいですね。


イギリスの紳士服ブランドバーバリーのポロシャツです。

素材は綿で色はピンクです。丸印の中のようなシミが点々とありました。ber2.jpg


生地を傷めぬよう、色を落とさぬように作業いたします。

バーバリーに関しては、シミ抜きをしてもあまり色落ちがないブランドのように思えます。

おそらく食べ物のシミと思われ全く問題なくきれいになりました。


今日はネクタイについたシミです。

何のシミかは定かではありません。こんなこともよくあります。

そんな時は長年の経験からなんとなく見当をつけて作業にかかります。q2.jpg

おそらくなんらかの食べ物のシミではないかと思われます。

油性、水性の基本処理だけできれいになることができました。

シミの構造を理解した上で作業にかからないと落ちるシミも落ちなくなってしまいますからね。


今日は染色補正、色掛けの一例の紹介です。

画像はワンピースのエリの部分です。素材がテンセルといいいまして汗や食べこぼしがついたまま放置しておくと変退色を起こしやすい生地です。

こちらの品物はエリの部分についた汗がそのままになっていて時間が経って変色を起こしたものと見受けます。

生地の色はこげ茶色なのですが際づいたように見えるところが緑色っぽくなっています。ho3.jpg

このような場合、生地の汚れをとってしまってから色を染料を使ってかけていきます。

筆に染料をしみこませ生地にのせていきます。ちゃんと色が合うか確かめながら・・・

結構手がかかる作業になるんですね。範囲が広い場合はエアブラシを使います。


しみ抜き処理だけで済む場合ばかりでなくこのような補修作業も行っています。

このような場合はしみ抜きではなく「お直し」と考えていただきたく思います。


背広のエリの黄ばみ、ズボンの股部分の黄ばみも「お直し」いたします。

まずはお気軽にお問合せください。


今日はトレーナーの黄ばみです。トレーナー自体は普通の綿とポリエステルでできているものです。

この黄色い点々としたシミはおそらく食べ物の汚れが時間とともに酸化したものと思われます。

シミや汚れがついた時は無色で目立たなくても拭き残した成分が時間の経過によってこのようになってしまいます。
rn3.jpg


before画像がわかりにくいですが広い範囲で黄色いシミがありました。

衣類を収納から出してみてびっくりなんてことはありませんか?


紳士スラックスです。素材はウール100%でポケット口が着用によって黄ばんでいます。

股部分や太もものあたり同様とても黄ばみやすい場所です。pokke.jpg


しっかり油性処理をしてから水性処理、漂白をしていきます。

素材がウールだと黄色が薄く残ってしまうことがあります。そんな時は染料を用いて色掛けをしてシミの色を消してしまいます。

今回も少し色を掛けました。簡単に書きましたが結構手間がかかるんですよね。

背広のエリや袖口なんかもこんなケースがあるかと思います。

お困りの衣類がありましたらお気軽にお問合せ下さい。


メールお問い合わせ

cleaning@paldry.com

このアーカイブについて

このページには、2012年11月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2012年10月です。

次のアーカイブは2012年12月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。