今回はYシャツのエリの血液です。
カミソリ負けして男性ならこのように血液がついてしまったことがあるのではないでしょうか。
こちらのYシャツはエルメネジルドゼニア(Ermenegildo Zegna)のYシャツです。
代表的な高級紳士服ブランドですね。
綿100%なのですが張りがあるようで柔らかいなんとも言えない手触りです。
血液のシミは矢印の先にあるように小さなものでした。
それでもなんといってもエルメネジルドゼニア(Ermenegildo Zegna)のシャツですのでいつも以上に慎重にシミ抜きいたしました。
大事な1着に困ったことにシミがついた、汚れてしまった・・・ということがありましたらお気軽にご相談ください。
パッと見た目で食べ物のシミと思い何だろうと思っていましたが、徐々に血液ではないかと
シミが落ちていく状況を観察している感じではおそらく血液が付着していたんだろうなと推測
拡大してみると血液が黒ずんでいて付着してからの時間の経過を感じます。


お客様から何のシミが付着したのか申告がなく、私の経験上古い血液のしみだろうと推測して作業にかかりました。
薬品による反応を確かめながら処理を進めていくと、やはり古い血液のシミであると思われました。専用ガンの圧による白化もなくきれいに除去できました。
通常の着用の汚れの他に袖口に血液が付着しているようでした。
まず血液を除去していまい、後は油性処理の後ウェットクリーニングで水溶性の汚れを落とします。
ガード加工(防水)を施しておけば次のシーズンも安心して着用することができると思います。

今回は問題なくきれいに除去できました。