お久しぶりです。

前回の更新からずいぶん時間が経ってしまいました。

その間なにかと忙しく過ごさせてもらってました。

そんな中で、他店でしみ抜きをお願いしたところ全く落ちていなかったからなんとかならないか?、という依頼がよくありまして・・・


今回はその中の一例です。

ラルフローレンの白い綿のシャツにワインがついて某店のシミ抜きをお願いしたがシミが落ちずに戻ってきたということです。


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こちらのシャツですが新しそうでまだまだ着用できる状態です。

何とかきれいにしてくれるだろうと期待していたのがこのような状態で戻ってくるとがっかりですよね。

nikk3.jpg ボヤッと黒っぽいのがワインのシミです。

シミがついたままの状態ですともう少しくっきりとしたシミなのですが、某店さんはなんとかしようと頑張ったのかすこし薄くぼやけています。


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シミ抜きを勉強しているクリーニング店では、ワインのシミはさほど難しいものではないと思います。

しっかりとした手順で処理していけばきれいになります。

今回は他店さんが何らかの処理をしてあるので少々時間がかかりましたが問題なくきれいになりました。


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きれいになっていますね。
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もしこのシミを落とせずにお客様にお返しすると、お客様はこの洋服を着るのを諦めなければならないかと思います。

なんとかお気に入りの衣類をまたきれるようにする。そのことを真剣に考えています。

シミでお困りの衣類がありましたらまずはご相談ください。





これからの季節、卒業式、入学式、入社式など晴れの式典が多くあります。

そんな時に着て行く洋服にシミが着いたらショックですよね。

今回はそんな大事な洋服にワインが付着してしまったとのことでシミ抜きのご依頼がありました。

女性もののワンピースですが前身とスカート部分にワインのシミが見られます。


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上の部分を拡大してみます。

白の生地に紫色のワインのシミがあります。


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こちらはスカート部分です。

レースの生地に同じ紫色のワインのシミがあります。

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それではシミ抜き作業をしていきましょう。

シミの一番上にある油分を溶剤を用いて除去します。

この処理をしないと先に進めないどころかシミが落ちなくなることもあります。

油性分を除去した後で水性処理にはいります。

タンパク質を除去する処理をします。

その薬品を塗った状態が下の画像です。

薬品がうまく反応してシミがボヤッとしています。

水でシミと薬品をしっかりすすぎます。


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水で薬品をすすいで乾かした状態が下の画像です。

一見きれいになっているように見えますが、よく見ると薄くシミが残っています。


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ですのでもう一度タンパク質除去の処理をします。

すると下の画像のようにきれいになりました。


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次はスカート部分の処理です。

前と同じように油性処理、タンパク質処理をします。

ん?

レースの飾りの所のシミが落ち切りません・・・

ここは上のシミと生地の素材が違うことが原因なのでしょう。

薄く残ったシミは漂白剤を用いて色素を壊す処理をします。

筆で漂白剤を塗っていきます。

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漂白処理でスカート部分もきれいになりました。

薬品は水でしっかりすすいで流してありますのでご安心ください。


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これでまた気持ち良くお召しになることができると思います。

シミをはじめ洋服の洋服のことでお困りのことがありましたらご相談ください。



今回は「DAVID&JOHN ANDERSON」という老舗生地ブランドのシャツのシミ抜きです。

細番手というのは織られている糸の太さのことで数字が大きくなるほど糸が細いことを示します。

こちらのシャツは200番手の糸を使っていてかなり細いです。

糸が細いということは柔らかく着心地も良く、光沢のある見栄えとなります。

購入価格もそれなりになるでしょう。


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フロント部分に茶色っぽいシミが付着しています。

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上の四角の部分を拡大してみます。コーヒーのようなシミがあります。

初めに油性溶剤でしっかり油性汚れを除去します。

油性の汚れはシミの一番上の所に膜のように付着しているのでまずこれを除去しないと先に進まないんですね。

で、画像が油性処理後の状態です。


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上の画像ではシミの周りを濃く縁どっているのがわかります。

これはタンパク質で、ここから先は水溶性の汚れの除去になります。

タンパク質の除去では酵素を用いたりして除去しますが今回は専用のシミ抜き剤を塗布します。

この辺りの判断は経験から得たものです。

さてそのシミ抜き剤を塗ったのが下の画像です。

先ほどの茶色いシミが溶解してしまっています。


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乾かしてみると下の画像のような感じです。

うっすらと黄色くシミがまだ残っているのがわかりますでしょうか?


ここまで処理してきてやっと漂白処理をして残った色素を破壊します。


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食べ物や飲み物汚れにおいては、油性の汚れ、タンパク質を上から順番に取り除いての漂白処理です。

市販の漂白剤をいきなり汚れにぶっかけても落ちないのはこの順番通りにシミ汚れの成分を取り除いていないからなんですね。


今回の漂白処理は酸素を色素にぶつけて色素を破壊する酸素系漂白をします。

私は下の画像の小さな容器を使って漂白処理をしています。

中に白く濁った液体が入っています。

液体と粉状の薬品を合わせて酸素を発生させているから白く濁っています。

この液体をシミの部分に塗り蒸気を発生させるコテを使って温度を加えていきます。

するとシミが消えていきます。

シミが見えなくなったのを確認して中和剤を塗って水できれいに薬品をすすぎます。


david6.jpg水でしっかり薬品をすすいで乾かしたのが下の画像です。

きれいになっていますね!


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今回のしみ抜きはそんなに難しいものではありませんでした。

それは、シミが付着して間もないこと、お客様がそのままの状態で持ってこられたこと。

そしてシミの種類を見極め適正な手順で処理ができることです。


そういうわけで細番手の高級シャツでも問題なく扱うことができます。

やはりお気に入りの衣類はこまめなお手入れが必要です。


長く愛着を持って着ていただきたいですからね。

そのためのお手伝いはできる限りいたします。

衣類でお困りのことがあればお気軽にご相談ください。

メールでのお問い合わせはこちらから→cleaning@paldry.com


革ジャン、革ジャケット、革コート等の革衣類のお手入れしていますか?



2月も終盤になり時々もう春のような陽気の日があったりします。

でもまだまだ寒の戻りはありますよね。

今日のような比較的暖かい日に冬物アウターの中間洗いをしておきませんか?


ご依頼のダウンジャケットには数か所の汚れがありました。

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ポリエステル素材ですので比較的容易に落ちるのではと思うのですがところがこの手の油性汚れが結構しつこいんです。

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きれいになっていますね。

冬物アウターは首回り、袖口が真っ黒に汚れがちです。

この時期の中間洗いや温かくなってからの収納の際には是非きれいにしておきたいですね。



革ジャン、革ジャケット、革コートなど革衣類のお手入れは是非当店でどうぞ!!

お問合せはメールでこちらからどうぞ→cleaning@paldry.com





今回は人気ブランドエルメス(HERMES)のネクタイの油シミです。

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とても肌触りの良いシルクでさすがエルメス(HERMESです。

赤の矢印の先に黒っぽくボヤっとしたシミが油性分のシミですね。


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エルメス(HERMES)のような高級ブランドでも素材の特性や薬品知識、またシミの状態を見る目があれば全く問題なく取扱いができます。

お困りの衣類等がありましたらお気軽にご相談ください。メールはこちらで→
cleaning@paldry.com

かっこいい革ジャン、革コートの定期的なメンテナンスは必須です!



プラダ(PRADA)のグレーの綿ズボンにシミが付着したということです。

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時間が経過したシミのようにうかがえます。

今一つ何のシミか判別しにくい状態になっています。


こちらは右足の太もも部分です。何か黒いシミが見えます。


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こちらは同じく右足の膝下になります。

黒いシミの中が白くなっています。


pra3.jpgこの手の綿のズボンをシミ抜きする際、水や溶剤で局地的に圧力をかけると地の色が落ちてその部分だけ真っ白になることがよくあります。


色落ちしてしまう可能性を意識してかつそうならないように慎重にシミ抜き作業をします。経験のなせる技ですね。


どうでしょう、先ほどの太もも部分です。


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そして膝下部分です。きれいになってますね。

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海外の有名高級ブランドメーカーであっても、適切な処理をすれば恐れることはありません。

お困りの衣類があればお気軽にご相談ください。


メールはこちらまで cleaning@paldry.com


革ジャン、革ジャケット、革コートのお手入れは必須です。おまかせ下さい!


Yシャツの胸元に蛍光ペンのインクついてしまった、ということでのシミ抜き依頼です。


ボールペン、マジック、蛍光ペンなど仕事中にインクをうっかりつけてしまうのはよくあることですね。


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ということで作業にかかります。


途中経過です。だいぶ薄くなっています。あとひと踏ん張りです。


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きれいに除去できました。

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シミ、汚れでお困りの衣類がありましたらお気軽にご相談ください。




高級紳士服ブランドのエルメネジルドゼニア(Ermenegildo Zegna)のニットベストです。

カシミアとシルクでできており肌触りも良く高級感たっぷりです。

そんなエルメネジルドゼニア(Ermenegildo Zegna)のベストですが首元に黄ばみがありその下に食べこぼしのようなシミがあります。

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高級な衣類ではありますが今までの経験を元にしっかりしみ抜きいたします。

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どうでしょうか。きれいになりました。

仕上げ作業もしっかり行っておりますのでこれで気持ち良く着れると思います。

衣類のことでお困りのことがありましたらまずはご相談ください。



子供さんの綿ズボンです。

全体にたくさんの墨汁がついてしまっています。

お正月の書初めの時についてしまったのでしょうか。

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最近の墨汁は樹脂が入っているものも多いです。

しみ抜きに大変苦労することもあります。

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今回はお客様が墨汁がついてそのままの状態でもって来ていただいたこともあってかスムーズにきれいにすることができました。


モヘアーニットの首回りが黄色くなってしまったとのことでの依頼です。

画像はわかりにくいのですが首の回りが黄色くなっています。

光の加減でどうしてもわかりにくくなってしまいます。

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今回の品物は首回り以外にもシミが点々とありどう処置しようか少し悩みました。

が、やはり服についている装飾品のダメージのリスクも考え地道にコツコツしみ抜き作業いたしました。

下の画像がアフター画像です。mh2.jpg


寒さが本格化してきて収納からもう一枚引き出してみると、服が黄ばんでいたということは多いです。

季節の変わり目に服を入れ替えている時にもよく見かけませんか?

お困りの衣類があればまずはご相談ください!